日曜朝に心豊かなひとときを!
今回は孝徳天皇の皇子で、謀反の企てありとして捕らえられ、無念の死を遂げた「有間皇子(ありまのみこ)」の悲劇を取り上げます。有名な松の枝を引き結ぶ歌は、護送中に自らの死を予見し、自分は無実であるという気持ちを込めて詠んだ歌です。國學院大學文学部教授(特別専任)上野誠さんが、多くの歌人によって詠み継がれてきた「有間皇子」の死の意味を考え、その歌を読み解きます。死者への最大の供養とは何かを語ります。
今回は柿本人麻呂の代表作「石見相聞歌」を取り上げます。相聞歌(そうもんか)とは恋に関わる歌で、別れの歌でもあります。柿本人麻呂にとっては絶唱とも交響楽ともいわれている長歌です。生きていくということは、たくさんの好きな人、事、物に出会うことです。國學院大學文学部教授(特別専任)上野誠さんは、恋とは「いのち」そのものだと語ります。人の出会いや別れに思いを馳せて、相手を愛おしく思う心について考えます。
こころをよむは、文学・美術・映画など、各分野の第一人者が、現代人が抱える、老い・家族・環境など、さまざまな問題をストレート・トークで分かりやすく読み解いていく番組です。
毎週日曜 午前6時45分
毎週土曜 午後5時45分