おじさんの初恋は、VR世界の中だった…。
VR世界の高台で、ナオキ(倉沢杏菜)はホナミ(井桁弘恵)に誕生会で仕組んだことを打ち明ける。「怒った?」というナオキからの問いかけに、ホナミ「いいえ全然」と答える。「人生の最後に、心配してくれる直樹さんや葵がいてくれる」と感謝の言葉を続けるホナミ。「娘さんと、話したい?」と再度問いかけるナオキ。頷くホナミ。直樹(野間口徹)は決意を新たにもう一度、穂波(坂東彌十郎)のために出来ることを考え始める。
穂波(坂東彌十郎)と飛鳥(田中麗奈)の親子を仲直りさせるプランが始動した。葵(柊木陽太)の誕生会を利用して親子を再会させようというものだ。普通に招待しても飛鳥は足を運ぼうとしない。そこでデザートのシュークリームを食べた葵が腹痛の芝居をし、穂波から飛鳥に連絡させる。直樹(野間口徹)たちの作戦は上手くいくと思われたが、プランは思わぬ事態に―。
穂波(坂東彌十郎)と飛鳥(田中麗奈)の親子の仲直りを目指す、直樹(野間口徹)と葵(柊木陽太)。二人の前に思わぬ協力者が現れる。飛鳥の秘書・耕助(前原滉)も力を貸してくれることになる。一方、直樹はVR世界にログインし、ホナミ(井桁弘恵)に、葵の願いが穂波と飛鳥の仲直りであることを伝えるが―。
仕事中の直樹(野間口徹)の元に電話が掛かってくる。慌てて自宅へ戻るとそこには葵(柊木陽太)が待っていた。荷物を抱えて家出してきた葵を心配する直樹。腹を空かせた葵にまずはカップ麺を勧める。一方、直樹から葵の報告を受けた穂波(坂東彌十郎)は心配そうな表情を見せる。2つ目のカップ麺を食べようとしたところで、葵は母・飛鳥(田中麗奈)と祖父・穂波のことで口論になったことを語り始める。
「私は死にかけの男です」とVR世界でナオキ(倉沢杏菜)に自らの余命を告げるホナミ(井桁弘恵)。その言葉に現実世界の直樹(野間口徹)も動揺を隠せない。「これで終わりにしてください。静かに死なせてください。お願いします」と頭を下げるホナミに対して、為すすべも無い。そのままVRの喫茶店を立ち去ってしまうホナミ。翌朝、決心を固めた直樹は穂波(坂東彌十郎)の元へバイクを走らせる―。
仲直りをしようと何度も穂波(坂東彌十郎)へメッセージを送り続ける直樹(野間口徹)。しかし、返事は一向に来ない。「あと一日ここで待ってる。来なかったら終わりにしよう」と、最後のメッセージを送る。そんな直樹の元へ穂波から「18時に喫茶店に行きます」とやっと返事が来る。VR世界にてホナミ(井桁弘恵)とついに対面を果たしたナオキ(倉沢杏菜)だったが、「もうVRを止めます」とホナミから告げられて―。
「逃げちゃだめ、逃げちゃだめ、逃げちゃだめ」と穂波(坂東彌十郎)に向き合おうとする直樹(野間口徹)。穂波にメッセージを送るも返信が無い。一方、葵(柊木陽太)は家族の関係修復のため、母・飛鳥(田中麗奈)の信頼を得ようとポイントアップに励む。突然張り切り出した葵を怪しみ、事情を探り始める飛鳥の秘書・耕助(前原滉)。家族のことを問う耕助に対し、飛鳥は父・穂波との幼少時代の思い出を語り始める。
穂波(坂東彌十郎)との仲直りを目指す直樹(野間口徹)は、中学生の葵(柊木陽太)から自宅に招待される。思い切って自宅を訪れた直樹は、葵より自分の誕生日プレゼントであるロボットを巡って葵の母・飛鳥(田中麗奈)と祖父・穂波の間に軋轢(あつれき)が生じたことを聞く。祖父と母の関係修復のために直樹の協力が不可欠だと言われる直樹。そのためにも、まずは直樹が穂波とコンタクトをとらなければならないが―。
命の森でナオキ(倉沢杏菜)はアオイ(井上音生)にホナミ(井桁弘恵)との関係について話をする。「この関係に名前なんてなくたっていい、初恋ってだけでいいんだ」真面目に話してくれたことで、葵(柊木陽太)は直樹(野間口徹)を信頼するように。一方、直樹はこれから穂波とどうすれば良いか分からず、途方に暮れていた。そんな中、穂波は医者から余命を告げられ…
ホナミ(井桁弘恵)とナオキ(倉沢杏菜)の関係性を探ろうと、葵(柊木陽太)は穂波(坂東彌十郎)が外出した隙をついて、穂波のVRキッドを使いログインする。ホナミになりすました葵がナオキとの時間を過ごしていたが、その姿を帰宅した穂波に見られてしまう…。激怒した穂波は部屋に閉じこもってしまい、直樹(野間口徹)が何とか取り持とうと発した言葉が穂波の逆鱗に触れてしまう。