歌舞伎や文楽、能など様々な古典芸能を楽しく紹介してきた「新・にっぽんの芸能」もついに最終回!これまでの放送からとっておきの名場面をダイジェストで振り返ります!番組独自のスペシャル企画としてお届けした尾上松緑・尾上左近による舞踊「連獅子」や、鶴岡八幡宮・舞殿での尾上右近による舞踊「賤の苧環」、そして古典芸能をこよなく愛する豪華ゲストたちによるトークなど見どころ満載の35分!さて来年度からは・・?
文楽屈指の名曲、その魅力を掘り下げる▽ゲストはいとうせいこう(作家・クリエーター)と桜井秀俊(真心ブラザーズ)▽錣太夫・宗助が実演家の立場から音楽的な魅力を語る
今回は、数多い黙阿弥作品から、”名台詞”に注目!七五調が心地よい、名作「白浪五人男」や「三人吉三」のセリフのヒミツとは?「声に出して読みたい日本語」やNHK「にほんごであそぼ」の総合指導でもおなじみのゲスト・齋藤孝が、黙阿弥の台詞から発見したオドロキの魅力を語る。また歌舞伎俳優・尾上右近のインタビューもまじえ、観る側・演じる側両方から、没後130年を迎えた黙阿弥作品が今も愛されてやまない理由に迫る。
滋賀は古典芸能にゆかりが深く、数々の芸能の舞台となってきたファンタジーあふれる地。なかでも大津には、三井寺(園城寺)や、蝉丸法師をまつる関蝉丸神社、また「大津絵」という絵画群など名所や名物がたくさん!そんな大津をMC二人が訪れ、”近江・芸能の旅”をたのしむ。ゲスト:福家俊彦(園城寺(三井寺)長吏)、宇髙竜成(能楽師)、田中旭泉(筑前琵琶演奏家)、大津芸能倶楽部のみなさん。ご案内:高橋英樹、庭木櫻子
今回は猿若清三郎(サルワカ・セイザブロウ)と尾上紫(オノエ・ユカリ)と実力派の舞踊家の共演による、舞踊「かさね」を放送する。お腹の子まで宿した信じる相手が親を殺した敵だった。男女の色模様から凄惨な殺しに至るドラマ性に満ちた人気作品。浄瑠璃・清元清榮太夫、三味線・清元菊輔ほか。阿部さとみさんによる副音声解説もあわせてお楽しみいただく。令和4年7月国立劇場、花形・名作舞踊鑑賞会から。
今回は“女流義太夫”の浄瑠璃方で人間国宝の竹本駒之助と、去年同じく人間国宝に認定された三味線方の鶴澤津賀寿ほかの出演で、名曲「仮名手本忠臣蔵・七段目」をお送りする。 “女流義太夫”は江戸から明治期に「娘義太夫」として大流行、あの福沢諭吉や渋沢栄一も好んでいたという。その伝統を令和の現在も引き継ぐ方々をスタジオに迎え、華やかな掛け合いの形式で迫力ある演奏をたっぷりと放送する。
狂言に登場するキャラクターといえば、太郎冠者や大名など男性ばかりがとりあげられます。しかし、女性が活躍する作品もたくさん!口やかましく、たくましい「わわしい女」も狂言を代表するキャラクター。浮気を許さず、パワハラにも猛反撃。男性からはうとましがられますが、それも愛情の裏返し。愛する人を一途に思う気持ちは誰にも負けません!パワフルな女性たちの元気で笑ってください。
とかく酒好きというものは…主人の留守に酒を盗み飲みしているのがばれてしまい、主人が出かける際に手を縛られた家来ふたり。しかし、なんとかして酒が飲みたい両人は協力して、まんまと酒を飲むことに成功、飲めや歌えの大騒ぎを始めます。そこに主人が帰ってきて大変な事態に!?とにかく楽しい舞踊「棒しばり」を、実力派舞踊家3人の息の合った共演でお届けします!お酒が好きな方もそうでない方も必見です!
大阪の老舗料亭のお座敷で味わう、贅沢な唄と舞の競演!▽気鋭の地唄奏者・菊寺智子による地唄「夕霧文章」▽上方舞の第一人者・山村友五郎の「正月」▽ゲストは桂米團治
にっぽんのお正月といえば、定番なのが箏の音色。テレビや街かどから聞こえてくる箏の優雅な響きはまさに新春を寿ぐにふさわしい。 今回は、そんな箏の名曲から「吾妻獅子」と「寿くらべ」を、人間国宝をはじめとする演奏家によりお聞き頂く。 地唄「吾妻獅子」は在原業平を気取った男が東下りをし、吉原で遊び獅子舞に興じるという内容。米川文子、富山清琴の人間国宝の競演でご覧頂く。 箏曲「寿くらべ」は誰もが知っている童話「浦島太郎」を題材にしている。浦島が老人となる話から、健康長寿を祝うおめでたい内容になっている。演奏は、2022年に文化勲章を受章した山勢松韻をはじめ、萩岡松韻、山登松和、福原徹の出演でお楽しみ頂く。演奏部分には、邦楽研究家の野川美穂子による解説と副音声も。