シリーズ人体

人体精密図鑑

わたしたちの体内では約40兆の細胞たちが生きています。個性豊かな細胞たちの姿を一挙公開！アートのような体内の世界を見てみませんか？

⑳「脂肪ADIPOSE TISSUE」

公開：2024年4月11日(木)午後2:20

食物中の糖分や脂肪分のうち、体内で消費されなかった分を貯蔵する、「エネルギー貯蔵庫」。丸い脂肪細胞が風船のように膨らんで、脂肪をため込む。肥満などでやっかい者扱いされがちだが、実は脳や免疫の働きをも左右する能力を持つ、重要な存在。 01中年男性の皮下脂肪画像：甲賀大輔・旭川医科大学丸い粒のように見えるのは、中年男性の皮下脂肪を形づくる「脂肪細胞」。体に付いた脂肪の正体は、脂肪細胞という生きた細胞の集まりだ。脂肪細胞の内部には脂肪をためる袋があり、たくさん蓄えるほどに細胞全体が風船のように膨らんで、直径が最大0.2mmくらいになる。 ※白黒画像にイメージで色を付けています。 0...記事を見る

⑲「筋肉MUSCLE」

公開：2024年4月11日(木)午後2:19

伸び縮みするいくつもの繊維が束になり、体を自在に動かす働きをする。運動をすると健康によいことは知られているが、実は筋肉が動くときに出る物質が脂肪や免疫細胞に働きかけ、私たちの体を病気から守っていることがわかってきている。 01筋肉の繊維画像：甲賀大輔・旭川医科大学舌を動かす筋肉の繊維、「骨格筋細胞」。骨格筋細胞は、複数の細胞が合体してできる。直径１０～１００マイクロメートル（1マイクロメートルは1ミリの1000分の1）の繊維状の構造をしている。 ※ラットで撮影。白黒画像にイメージで色を付けています。 02筋肉の繊維と毛細血管画像：甲賀大輔・旭川医科大学縦に走る...記事を見る

⑱「皮膚SKIN」

公開：2024年4月11日(木)午後2:18

体の表面を覆う臓器。体温や代謝の調節、栄養の貯蔵に加え、環境からの刺激を受け取って内部に伝える役割にも関わっている。皮膚には、痛み・接触・圧力・振動・温度を感じ取る神経が分布していて、外界の環境変化をとらえる感覚器にもなっている。 01皮膚表面の角質層の細胞画像：甲賀大輔・旭川医科大学皮膚表面をとらえた電子顕微鏡写真。皮膚の表面(角質層)には、扁平な角化した細胞(ケラチノサイト)が重なり合うようにして広がっている。角質層の細胞は、死んだケラチノサイトが集まったもので、細胞内には、ケラチンが充満している。角質層は、外界のさまざまな刺激から身体を保護する機能を担っている。 ※白黒画...記事を見る

⑰「骨BONES」

公開：2024年4月11日(木)午後2:17

身体をささえ、臓器を守る重要な役割を果たしている骨。その骨の中では、大量の赤血球や免疫細胞がつくられている。固いカルシウムの塊に見える骨のなかにも、骨細胞がひしめき合うようにネットワークを形成している。このネットワークが、筋肉や脳などの臓器にメッセージを送ることで、若さをコントロールしていることがわかってきている。 01骨組織をつくりだす骨芽細胞、骨細胞、破骨細胞画像：山本恒之骨の組織には、骨芽細胞、骨細胞、破骨細胞の3種の細胞がある。ピンク色の部分より下が骨細胞。骨芽細胞は、オレンジ色の骨髄の細胞とピンク色の骨細胞の間にある細胞。骨芽細胞は、コラーゲンの線維を作り出す。そこに、...記事を見る

⑯「血管・免役細胞BLOOD VESSELS＆IMMUNE CELLS」

公開：2024年4月11日(木)午後2:16

血管は、全身の細胞や組織が互いに物質と情報のやりとりをするネットワーク回線。その中を流れる血液は、酸素や栄養素などとともに、さまざまな生理活性物質、いわゆる“メッセージ物質”を運び、二酸化炭素や老廃物を運び去る。血液の成分は血しょうと血球からなり、血球はさらに、酸素を運ぶ赤血球、免疫を担う白血球、血液を凝固させる血小板に分けられる。 01糸球体の毛細血管網内側画像：甲賀大輔・旭川医科大学/日立ハイテク/NHK 糸球体は、毛細血管を糸玉のように丸めた構造をしている。内部を流れる血液は血管壁によってろ過され、外部に出たものが尿となる。血管壁は、内皮細胞、糸球体基底膜、糸球体上皮細胞...記事を見る

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