≪シーズン12≫
「力は腕力からではなく、不屈の意志から生まれる」とガンディーは語った。インドの裕福な家に生まれ、イギリスに留学。しかし一転、イギリスからの独立運動を始める。方針は“非暴力・不服従“。有名な「塩の行進」では海まで約390キロを歩き続け、ただ塩を作るという行為で、数百万の人を動かした。なぜ多くの人をまとめられたのか?!しかし高い理想は、家族に不幸をもたらす…さらにガンディーも凶弾に倒れてしまうのだ。
「レオナルド・ダビンチが人体研究のため、死体を解剖したように、私は自らの魂を解剖してみよう」絵画“叫び”の作者、画家ムンクをそう記した。印象派全盛の時代、己の内面を見つめ、描いた。家族の死、こじれる女性関係、作品への批判の数々…ムンクの魂は震え続け、作品を生み出していく。だが精神科の病院で精神の安定を取り戻すと全く描くことができなくなった。しかし、その後もムンクはもがき苦しみながらも描き続ける…
「もしクレオパトラの鼻がもう少し低かったら 世界の歴史は変わっていただろう」絶世の美女として歴史書に書かれたエジプトの女王クレオパトラ。しかし、彼女の顔かたちは古代のコインに刻まれただけ、実像はわかっていない。しかしローマの指導者たちは彼女のとりことなり、破滅していった。希代の悪女なのか?近世の研究によれば高い政治力、外交センスある女性だったという。今回はそんなクレオパトラの実像をプロファイル!
「G線上のアリア」「マタイ受難曲」誰もが一度は聴いたことがあるバッハの音楽。作った1000以上の曲は名曲ばかり。後世の音楽家に多大な影響を与えたバッハは“音楽の父”と言われる。モーツァルトもバッハの曲に感銘を受けて弦楽三重奏に自ら編曲。しかしその人生は苦難の連続。権力者、教会同士の争いに巻き込まれながら音楽活動を続けたのだ。そんな中でも素晴らしい音楽を作り続けたバッハの人生をプロファイル!
新五千円札の顔となる津田梅子。日本初の女子留学生として6歳でアメリカに渡り、11年間過ごした。帰国した彼女が見た日本は、女性の地位は低く、結婚しか道がないような社会。そんな状況を教育で打破しようとするが、日本語、日本の風習を忘れた梅子は空回り、うまくいかない。苦労の末、津田塾大学の前身である、小さな女子英学塾を開く。「all-round womenになれ!」そう教えた梅子の思いをプロファイル!
「その狂気のような情熱こそが、独裁者を独裁者たらしめるのだ」イタリアの独裁者ムッソリーニは語った。第1次世界大戦後、自由や人権を無視する全体主義、暴力もいとわない政治運動ファシズムを展開し独裁者となる。「ローマ帝国の復興」をスローガンに熱狂的人気を得るが、ムッソリーニを尊敬するヒトラーとの出会いで運命が変わる。ムッソリーニの狂気がヒトラーの狂気を呼び、ヒトラーは第2次世界大戦を始めてしまうのだ…
「源氏物語」は平安時代の貴族社会を舞台に書かれた登場人物400人以上、全54巻におよぶ超大作の文学作品。恋愛模様、権力争い、そして“光源氏”たち登場人物の人生が描かれ、貴族たちがむさぼるように読み、大人気作になる。作者は大河「光る君へ」の主人公・紫式部。文学の才に優れ、藤原道長に命じられ、宮廷に使えた。そこで書かれたのが「源氏物語」。物語冒頭から衝撃の展開なこの物語。どうして書くことができたのか?
「多分僕は時代にズレているのです」作詞、デザイン、雑誌編集などを手がけたマルチな才能の持ち主、漫画家やなせたかし。有名百貨店の包装紙をデザインし、“手のひらを太陽に”を作詞、詩とメルヘンの雑誌編集まで担当。しかし本業の漫画では代表作が生まれず悩む。そんな、やなせが戦争体験、弟の死などを経て感じた正義の思いを込めて生み出したのがアンパンマンだった。そんな少し遅咲きのマルチな天才の人生をプロファイル!
“ナチス・ドイツより先に原子爆弾を作らなければ!”ノーベル賞を受賞する天才10人以上を含む科学者600人を集めた極秘プロジェクト「マンハッタン計画」。その科学リーダーがオッペンハイマーだ。量子力学の第一人者で、卓越した指導力があった。しかし彼らは、ドイツ敗北の後にも開発を止めず、悪魔の兵器を作り出す。なぜなのか?科学は人間にとって善なのか、悪なのか。オッペンハイマーの罪と罰は何なのか。それを探る。
幕臣・勝海舟。貧乏な旗本の出だが、才覚と行動力で人生を切り開いた。世界を見るため海舟は、外国語を学び、海軍の基礎を作り、ついには軍艦の艦長となりアメリカまで航海する。さらに“人たらし”の能力を武器に西郷隆盛、坂本龍馬などと交流、最後の将軍、徳川慶喜にも取り立てられ陸軍総裁になり、幕末、江戸無血開城を導く。しかし海舟は明治でも、旧幕臣の面倒を見たり、新政府のために働いたり江戸の後始末を続けたのだ。