© 犬丸りん・NHK・NEP
公園でプリンを食べようとしていたおじゃる丸。だけど、あれ…?スプーンがない。烏帽子(えぼし)の中をさがしても、かわりになりそうなものはフォークとおはしだけ。フォークとおはしでは、スプーンですくったときのプルン感(かん)が出ないし、ぜんぜんミヤビではない。スプーンを取(と)りに帰るのもちっともミヤビではない。プリンを食べたい気持(きも)ちとミヤビでありたい気持ちの間で、おじゃる丸の心はゆれ動く。
「おじゃるさまのミヤビ、カッスカスにございます」家庭教師(かていきょうし)・お清少納言(おせいしょうなごん)のもとで、ミヤビを身(み)につけるための特訓(とっくん)をはじめたおじゃる丸。すると、どこかから「ミヤビ0点」と声が。その正体は、ヘイアンチョウでミヤビかミヤビでないかを仕分(しわ)けているミヤビ大臣(だいじん)だった。一体ミヤビとはなんなのか。なごんとミヤビ大臣がアツくぶつかり合う。
彼(かれ)の名前は「退散(たいさん)や」。こわいこわいオバケたちをみんなまとめてあの世(よ)に送(おく)るのが仕事(しごと)なのだ。ある日、退散やのもとに弱(よわ)ったオバケが助(たす)けをもとめてやってきた。館長(かんちょう)さんのオバケ屋敷(やしき)がワルいオバケたちにのっとられ、館長さんがすっかり元気をなくしてしまったのだという。退散やは、しぶしぶオバケ屋敷に行ってみることにした。
「おっほっほ、ミヤビ0点!」。ミヤビ大臣(だいじん)がやってきた。ヘイアンチョウから遠くはなれた月光町で、おじゃる丸が妖精(ようせい)貴族(きぞく)としてミヤビにくらしているか、見きわめにきたのだ。おどろき方やごはんの食べ方、ころび方を見ては、「ミヤビ0点!」「ミヤビ0点!」「ミヤビ0点!」。ミヤビとは何か?どうすればミヤビなのか?ミヤビなお子さまのはずのおじゃる丸はだんだんわからなくなっていく。
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