アナザーストリーム

夜空に輝く星のような至極のカットに新たな命を吹き込む

クリエイターズトーク

カメラマンがカットに込めた思い・撮影秘話から書道家へのインタビューまで、制作に関わったクリエイターのメッセージを掲載していきます。

書道家万美「映像の背景を込めて書きあげた文字壮大なことにも挑戦したい」

公開：2024年4月17日(水)午後6:37

インタビュー　書道家万美アナザーストリームの各回のテーマ文字の制作と出演をしていただいた書道家万美さんにお話をお伺いしました。 < 書道家万美＞「NHKの映像のきれいさに驚き　もの作りへのこだわりを感じた」ー今回、NHKと初めてコラボレーションされた感想を教えてください。「まず、映像のきれいさに驚きました。NHKのスタジオで撮影をさせていただき、その裏側を見ることができたのがとても刺激的でした。NHKは映像美の印象が深く、他とは違うなと感じます。これはNHKの映像だとパッと見て分かるということはすごいことだと思います。“らしさ”というものを感じます。今回、そ...記事を見る

カメラマンメッセージ「海中に吊り下げられ育つカキ」（光）

公開：2024年4月9日(火)午後3:37

「海中に吊り下げられ育つカキ」（ETV特集　カキと森と長靴と　より）カメラマン　上泉美雄影を撮ると書いて「撮影」と言われるように、撮影者にとって「影」を生み出す「光」はとても大切な要素です。事象を見つめる時には、片方からの視点ではなく両面、或いは多角的に捉えることが重要です。「光」を大切にコントロールすることによって、映像から匂い立つ様な感情や思いを表現することができます。津波によって怖がられる海と、恵みをもたらす感謝の海とが同じ海であることを大切に考え、海中に吊り下げられたカキを逆光で狙いました。数億年を生きてきたカキと、1万年程の人間との時間軸の違いを意識しながら撮影しま...記事を見る

カメラマンメッセージ「主人公が見た震災10年後の日の出」（光）

公開：2024年4月9日(火)午後3:36

「主人公が見た震災10年後の日の出」（福島モノローグより）カメラマン　岡野崇ほんとうのことを言えば、この波の映像が、真に美しいと言えるのかどうか。今もわかりません。普段使わないような1000ミリ超の望遠レンズで撮影したなみしぶきは、逆光に踊る泡沫がまるで燐火のようだと感じました。でも思い返すまでもなく、たくさんの命を呑み込んだ海です。それを心から美しいと感じて撮影して良かったのか。そのジレンマは拭えません。でも、少なくとも私はあの瞬間、あの海を美しく撮ってしまった。その消せない事実を抱えながら、私は今も富岡町に通い続けています。撮影場所情報福島県富岡町東日本大震...記事を見る

カメラマンメッセージ「巣箱の周りを群れ飛ぶミツバチ」（光）

公開：2024年4月9日(火)午後3:35

「巣箱の周りを群れ飛ぶミツバチ」（プロフェッショナル「旅する家族、春をつなぐ　～養蜂家・藤井髙治～」　より）カメラマン　阿部崇人 3ヵ月に渡る長いロケ期間の中で一番強く温かい光が差した瞬間だった。元々撮影する予定は無かったのだが思わずレンズを向けて夢中で撮影した。逆光は条件が悪くなることも多いのだが敢えて太陽の光を入れ込んでミツバチの羽ばたきを撮影することで生命の躍動を感じたいと思った。温かい光に包まれながら自分も蜂になった気持ちで撮影した。撮影場所情報鹿児島県霧島市レンゲ畑で蜜を集めるミツバチたち番組情報プロフェッショナル「旅する家族、春をつなぐ　～養蜂家...記事を見る

カメラマンメッセージ「棚田に映る星空とトラクター」（鏡）

公開：2024年4月9日(火)午後3:34

「棚田に映る星空とトラクター」（NHKスペシャル「新・映像詩　里山（１）新潟の棚田　豪雪と生きる」より）カメラマン　小迫裕之日本には「田毎の月」という素敵な言葉がある。棚田の畦道を歩くと小さな田んぼそれぞれに月が映りゆく様を表した風流な言葉である。松尾芭蕉や歌川広重も題材にしたこの「田毎の月」を思いながら夜の棚田を撮影していた時のこと、ふと見ると一機のトラクターがひっそりと佇んでいた。今日まさに代掻きが行われ田植えの時を待っている棚田とその水面に映る何万年も輝き続けてきた星空。そこにトラクターがあることで想像力がぐっと広がった。棚田と星空の先に、この棚田で米を作り続けてきた...記事を見る

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