(3)「盗人の純情」

雲霧仁左衛門(中井貴一)の命令で、富の市(渡辺哲)は、次なる盗みの標的である豪商井筒屋に引き込みに入る。実は目が見える富の市は井筒屋主人の治療のために奥座敷まで入り、屋敷の見取り図を作っていく。そんなとき富の市は、井筒屋出入りの青物行商のおかね(黒沢あすか)と知り合う。おかねはかいがいしく富の市の世話を焼くが、実は盗賊・夜兎の文蔵(大林丈史)の手下で、井筒屋を狙う文蔵の指示で富の市に近づいていた。