(1)「新たなる戦い」

名古屋での大仕事を終えた雲霧仁左衛門(中井貴一)は、再び江戸に現れる。火付盗賊改方長官・安部式部(國村隼)は、血眼になって雲霧を追う。ある日、江戸市中に不知火の勇五郎という盗人の人相書きが貼り出される。勇五郎が、雲霧一党に入りたがっているとの情報が、仁左衛門の耳に入る。七化けのお千代(内山理名)は孤児だった幼い頃、世話になった恩人が勇五郎なのではないかと思い、指名手配となった男の身の上を案じる。