(7)「血戦」

富の市(渡辺哲)が塀の仕掛けを外せないままに、おつとめ決行の夜がやってきた。安部式部(國村隼)は富の市とおかね(黒沢あすか)を捕らえて拷問にかけ、雲霧一党の標的が越後屋であること、今夜が押し込み当日であることを知る。越後屋の周りにびっしりと配置された火付盗賊改の捕り方たち。仕掛けのことも、伏兵のことも知らぬまま、雲霧仁左衛門(中井貴一)は、一党の引き金をつくるため、最後の大仕事に挑もうとしていた。