壺井栄「二十四の瞳」 (13)

初回放送日:2024年7月3日

「二十四の瞳」は著者坪井栄の故郷でもある瀬戸内海の島村(小豆島)を舞台に、島の分教場に赴任した師範学校出の新任女(おなご)先生と十二人の生徒の心からの触れ合いを描く感動長編。太平洋戦争が激しくなり、のどかな島にも戦禍が押し寄せ、次第に教え子たちや級友を戦場に失っていく女先生の胸中が切ない。戦争の悲劇を真正面から見据える反戦争文学として多くの人々の涙を誘った名作。