日曜美術館

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極楽浄土をイメージする〜紫式部から法然へ〜

初回放送日:2024年5月19日

源氏物語が書かれた千年前、日本人の「あの世」観を決定づけた本が登場。極楽往生を願う貴族が重視したのはイメージの力だった。観音が一夜で織り上げたとされる国宝「當麻曼陀羅」。そこには極楽のイメージトレーニングの方法も描かれる。臨終の際「お迎え」をイメージするための絵画も。そこには死にゆく者が握った糸も残されていた…。国宝「早来迎」などの至宝を通して、悲しい死の向こうに幸せを願った人々の祈りを探る。