「コロナと“命”の意思表示〜高齢者と家族 広がる対話〜」
初回放送日:2021年5月9日
コロナ治療に必要な人工呼吸器等を、ほかの人に「譲ります」というカードを大阪のがん闘病中の男性が作った。その理由と自分らしい生き方をめぐる命の対話を見つめる。 人工呼吸器などが不足した場合、ほかの人に使ってほしいと「譲る」ことを決めた男性がいる。全身のがんと闘う大阪の医師・石蔵文信さん(65)。救える可能性のある命を救いたいと、意思を記した「譲るカード」を作った。あくまで自分のために作ったカードだったが、その存在を知り、終末期医療のあり方や自分らしい生き方について話し合いを始めた親子や家族がいた。1枚のカードから広がる命の対話を見つめる。
よくある質問
番組ディレクターから
【取材をする中で印象に残った言葉】 「どう死ぬかを考えることは、それまでの時間をどう生きるか考えること」。カードをきっかけに、終末期医療などについて、親子で真剣に対話を重ねた榊原さん(76)の言葉です。家族の間でも、なんとなく話しづらさを感じる終末期のことですが、番組が自分や大切な人の命について考えたり、家族と話してみたりしようかな、と思うきっかけの一つとなれば幸いです。 【番組の見どころ】 カードの存在を知り署名を考えた人たちは、どんな思いを持っているのか?本人が意思を伝えたあと、家族はどんな反応をするのか?本人と家族が話し合いを重ねる理由は何か?自分がコロナで重症化した時に、どんな医療やケアを望むのか? 考えるのは簡単ではありませんが、コロナ禍で誰もが不安と隣り合わせの今、真剣に向き合い続ける人たちの姿をぜひご覧いただければと思います。