ナオミ・クライン“ショック・ドクトリン” (3)戦争ショック・ドクトリン
初回放送日:2023年6月19日
イラク戦争後、占領政策をまかされた連合軍暫定当局(CPA)のブレマー代表は意図的に無政府状態と恐怖の蔓延を助長し市民は思考停止状態に。そこで起こったこととは? ブレマーはイラク戦争後のショック状態を好機として過激な市場開放を断行。そこに米企業が群がった。一方この戦争の発端である米国同時多発テロによりセキュリティ産業バブルが生じ国防の主要機能の急速な外注化が始まる。「コーポラティズム国家」の誕生だ。政府高官は続々とそれら企業に天下り、そこで生まれる利益を欲しいままに。占領下のイラクも米企業に食いものにされていく。第三回は、戦争利権の正体に迫る。