サッカー男子 細谷真大 『折れない心』でゴールを狙う ~パリ五輪アジア最終予選~

カタールで開幕したパリオリンピックアジア最終予選。日本が8大会連続のオリンピック出場を目指す上で欠かせないのが、ストライカー、細谷真大選手の存在です。ことしに入って代表の試合やJ1でいまだノーゴール。それでも“折れない心”で日本をオリンピックに導くと決意を固めています。(報告:スポーツニュース部 サッカー担当記者 神慶佑)

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倒れそうになっても倒れない


<細谷真大選手>

「前への推進力は自分の武器。ゴールを決めるところを一番見てほしい」

細谷選手と言えば、倒れそうになっても倒れない強じんな体と全力プレー。最前線で体を張り続け、昨シーズンはJ1でリーグ5位タイとなる14得点を挙げ、日本を代表するストライカーに成長を遂げました。

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今季は試練のノーゴール


しかし、ことしは試練が続いています。年齢制限のない日本代表に抜てきされ、年明け元日のタイとの強化試合に先発出場。

しかし、そこからアジアカップへと続く代表の試合でゴールを奪えず、チームも準々決勝で敗れました。さらにJ1でも何度もチャンスがありながら決めきれず、7試合でノーゴールと結果を出せずにいます。

<細谷選手>

「ゴールにつながっていないのは自分の責任。フォワードが決めないとチームも勝てない。悔しいです」

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大舞台での経験を糧に


悔しさを胸に臨むアジア最終予選。23歳以下の日本代表、大岩剛監督は、メンバー発表の際、細谷選手には、ゴールとともにフォワードとしてのポストプレーや前線でのファーストディフェンスを期待すると語りました。

その上で、年齢制限のない日本代表として中東のカタールで行われたアジアカップに出場した経験を、再びカタールの地で還元してほしいと期待感を込めました。

<大岩剛監督>

「サムライブルーのアジアカップの経験をしっかりとわれわれのグループに落とし込んでほしい。ストライカーの彼にとっては、ゴールがいちばんの特効薬になる」

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“大舞台でこそ輝く”ストライカーとしての矜持


ストライカーとして大舞台で輝くためには、技術面よりも精神面が重要になると細谷選手。自分を信じ抜き、試合の大事な局面でゴールを決めきることができるか。難敵が待ち受けるアジア最終予選で、その真価が問われることになります。

<細谷選手>

「シュートを外しても“折れない心”が大事。勝つことをイメージしながら次に切り替える。そして自分を信じ抜く。最終予選ではそんなプレーを見せたい」

日本が1次リーグで対戦する中国、UAE=アラブ首長国連邦、韓国はいずれも難敵ぞろい。ここで上位2チームに入れば、決勝トーナメントに進みます。日本が8大会連続のオリンピックの切符をつかむためにも、細谷選手のゴールが期待されます。NHKは、20日(午前0時30分キックオフ)のUAE戦を総合テレビで中継でお伝えし、NHKプラスでも同時配信します。

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放送予定は…